商品説明
処方名:柴胡加竜骨牡蛎湯
読み仮名:さいこかりゅうこつぼれいとう
自信喪失・精神不安型の方に!
●精神疲労が強くて、身体が重だるい人に用います。イライラと不安感とが同時にあることが特徴です。
●現代はストレスの多い時代といわれますが、気苦労の多い仕事や環境等で心の緊張が続いたり、身体は比較的丈夫なほうでもよく眠れない、落ち着かない、不安といった精神症状や自律神経系を介して動悸、高血圧など、いろいろな症状が現れやすくなるものです。
●漢方では、精神的ストレスによって肝(かん)(今日でいう自律神経系)に乱れが生じ、心身に変調を来すと考えます。
●クラシエ 柴胡加竜骨牡蛎湯 エキス細粒は、疏肝作用(そかんさよう)といって、漢方でいう肝をリラックスさせる働きで、これらの症状を緩和する漢方薬です。
●標準的体力で種々の精神神経症状をもつ人によく用いられます。
●柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力に自信があるものの、なぜか気分はすぐれず、小さなことでイライラしたりクヨクヨしたりしてしまうような人に向いています。イライラや精神不安を鎮める作用があり、ノイローゼ、めまい、不眠、心臓の急な動悸などの解消にすぐれた効果をもたらす、歴史ある良薬です。また、高血圧症や動脈硬化症、男性のバセドー症にも応用されます。
●本剤は、漢方の古典「傷寒論」(しょうかんろん)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく細粒剤としたものです。
●本方は、小柴胡湯の加減方である柴胡加竜骨牡蛎鉛丹桂枝茯苓大黄湯の略と考えられています。現在は一般的に原典の12味ではなく、鉛丹・大黄を除いた10味を柴胡加竜骨牡蛎湯として用いることが多くなっています。
●比較的体力があるが、精神不安によって高血圧の随伴症状(動悸、不眠、不安)を訴える方に使用します。
●イライラや不眠、よく夢を見たり、動悸などの神経症状が強く便秘がちの方に使用します。胸脇部に抵抗があり、へそのあたりに動悸がふれる方に用います。
主 治
実証タイプの精神不安感
【適応症】高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、ノイローゼ、てんかん、インポテンツ、心身症、動脈硬化症、慢性腎臓炎、神経衰弱症、神経性心悸亢進症、ヒステリー、高血圧、腎臓病、心臓衰弱。
効能・効果
精神不安があって、どうき、不眠などを伴う次の諸症: 高血圧の随伴症状(どうき、不安、不眠)、神経症、更年期 神経症、小児夜なき
成 分
本薬1日量(6.0g)中:
日局サイコ5.0g、
日局ハンゲ4.0g、
日局ブクリョウ3.0g、
日局ケイヒ3.0g、
日局タイソウ2.5g、
日局ニンジン2.5g、
日局ボレイ2.5g、
日局ショウキョウ0.8g、
日局オウゴン2.5g、
日局ダイオウ1.0g、
日局リュウコツ2.5g
上記の混合生薬より抽出した柴胡加竜骨牡蛎湯エキス粉末3900mgを含有する。
添加物として日局ステアリン酸マグネシウム、日局結晶セルロース、日局乳糖、含水二酸化ケイ素を含有する。
使用方法
通常、成人1日6.0gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
使用上の注意事項
【慎重投与】(次の患者には慎重に投与すること)
1. 下痢、軟便のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
2. 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢等があらわれることがある。]
3. 著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
【重要な基本的注意】
1. 本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
2. 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。ダイオウを含む製剤との併用には、特に注意すること。
3. ダイオウの瀉下作用には個人差が認められるので、用法・用量に注意すること。
【妊娠・授乳の注意】
●大黄の子宮収縮作用などにより、流早産の危険性があります。
●授乳中は、乳児が下痢(泄瀉)をする場合がありますので、使用には注意が必要です。