商品説明
処方名:抑肝散
読み仮名:よくかんさん
- 抑肝散は、その名のとおり、肝の高ぶりを鎮めることで神経の高ぶりを抑え、イライラする、怒りやすい、不眠などの精神神経症状を改善するほか、
手のふるえ、痙攣(けいれん)、疳(かん)の強い小児の夜泣き、ひきつけなどにも効果がある妙薬です。 - 肝気があがって興奮するものを抑える方剤。元来は、「小児のひきつけ」の処方として有名です。
- 気血両虚の状態にある方が肝陽化風の症状を呈する時の処方です。
- イライラ感や不眠などの精神神経症状、あるいは、手足のふるえ、けいれん、子供の夜なき、ひきつけなどに適応します。
- いわゆる疳(かん)の強い子供にも好んで用いられます。腹直筋が緊張していることも使用目安です。
- 漢方では内蔵は精神とも関連し、肝の亢ぶりは怒り・興奮等の精神神経症状をもたらすと考えられ、処方名はその薬効より名付けられました。
認知症治療と漢方
近年、認知症の周辺症状を改善してくれる薬として、漢方薬が使われるようになりました。
主に処方されているのは抑肝散といい、興奮しやすい、イライラ、怒りっぽい、眠れないといった症状を改善する作用があります。
漢方医学では「肝の高ぶりは怒りや興奮などの精神神経症状をもたらす」と考えられており、それを抑えることから抑肝散と名づけられました。
もともと子どもの夜泣きや疽(かん)の虫を治すための漢方薬でしたが、現代では年齢を問わず、さまざまな精神神経症状に用いられます。
抑肝散には「日常動作を抑え込みすぎることなく周辺症状を軽減する」という治療効果が報告されています。
場合によっては、西洋薬の量を減らしたり、副作用による転倒を抑えたりすることも可能です。
長く薬を飲み続けなければならない認知症の患者さまには、非常に適した薬といえるでしょう。
主治
肝脾不和(神経症・過敏性結腸炎)
- 適応症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症、神経症、神経衰弱、ヒステリー、夜の歯ぎしり、てんかん、不明の発熱、更年期障害、血の道症、神経性斜頸、癇癪持ち。
- イライラして感情をコントロールできない人におすすめなのが抑肝散です。
- 「肝」は「疳の高ぶり」の疳と同じ意味で、抑肝散は疳を抑える薬として、古くから用いられてきました。
- 怒りやすい、待てない(我慢できない)、眠れないという三つの要素がどれか一つでも当てはまるという人は、抑肝散を飲んでみてはいかがでしょう。飲むと興奮や緊張がスーツととれて気持ちが落ち着きます。
- 抑肝散は赤ちゃんの夜泣きがあるときに、母親と子供に一緒に飲ませて親子の興奮をともに静める母子同服がとられる薬としても知られています。
- イライラがずっと続いて体力を消耗した人は、抑肝散に陳皮と半夏が加わった「抑肝散加陳皮半夏」を使用してください。
次の症状のいくつかある方は、抑肝散が良く効く可能性が大きいです。
効能・効果
虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症。
成分
抑肝散の構成生薬は下記の7種類です。
柴胡は、熱や炎症をさまし、腹直筋など筋肉の緊張をゆるめる働きをします。
釣藤鈎には脳循環をよくする作用があるとされ、手足のふるえ・けいれんなどにも効果的と考えられます。
蒼朮と茯苓は、水分循環を改善する漢方の代表的な利尿薬です。
茯苓には、気分を落ち着けたり、動悸をしずめる作用もあるといわれます。これに、血行をよくして貧血症状を治す当帰と川きゅう、緩和作用の甘草が加わります。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.75gを含有します。
日本薬局方 ソウジュツ(蒼朮)…4.0g
日本薬局方 ブクリョウ(茯苓)…4.0g
日本薬局方 センキュウ(川きゅう)…3.0g
日本薬局方 トウキ(当帰)…3.0g
日本薬局方 サイコ(柴胡)…2.0g
日本薬局方 カンゾウ(甘草)…1.5g
チョウトウコウ(釣藤鈎)…3.0g
使用方法
食前または食間に服用してください。食間とは、食後2〜3時間を指します。
通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口服用します。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減します。
お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。
おまとめ買いの場合は、
ツムラ 抑肝散 エキス顆粒(医療用)189包(63日分)販売価格16,319円(税込)をおすすめいたします。