商品説明
処方名:神秘湯
読み仮名:しんぴとう
●気管支喘息で呼吸困難の著しい方に使用します。
●感染や精神的要素により、気管支平滑筋が攣縮を起こして咳や呼吸困難を起こした方に用いられます。気滞による喘咳、あるいは少陽病の喘咳を治す方剤です。
○体力中程度で、呼吸困難、不安、抑うつなどの精神神経症状など肝気鬱結を呈する方に用います。
×成分の1つの麻黄には、心臓や血管に負担をかける交感神経刺激薬のエフェドリン類が含まれます。その為、高血圧や心臓病、脳卒中既往など、循環器系に病気のある人は慎重に使用する必要があります。
●本剤は、漢方の「外台秘要」(げだいひよう)(唐時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく顆粒剤としたものです。
●本方は霊妙な薬効があるという意味合いから名付けられました。
●気管支を広げ、また痰を出しやすくして呼吸を楽にします。その作用から、喘息や気管支炎に適応します。体力が中くらいか、それ以上の方に向く処方です。
主 治
抑鬱傾向のある喘息(ぜんそく)・咳/肝気犯肺
【適応症】喘息、気管支炎の喘鳴、喘息性気管支炎、呼吸困難、せき、やや慢性に経過し、咳嗽発作と共に、呼吸困難を訴えるもの、小児喘息、肺気腫
効能・効果
小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎
成 分
本薬1日量(6.0g)中:
日局チンピ3.0g、
日局ソヨウ3.0g、
日局サイコ4.0g、
日局マオウ3.0g、
日局カンゾウ2.0g、
日局コウボク3.0g、
日局キョウニン4.0g
上記の混合生薬より抽出した神秘湯エキス粉末3000mgを含有する。
添加物として日局ステアリン酸マグネシウム、日局結晶セルロース、日局乳糖、含水二酸化ケイ素を含有する。
使用方法
通常、成人1日6.0gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
使用上の注意事項
【慎重投与】(次の患者には慎重に投与すること)
1. 病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
2. 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等があらわれるおそれがある。]
3. 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
4. 発汗傾向の著しい患者[発汗過多、全身脱力感等があらわれるおそれがある。]
5. 狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある患者、又はその既往歴のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
6. 重症高血圧症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
7. 高度の腎障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
8. 排尿障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
9. 甲状腺機能亢進症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
【重要な基本的注意】
1. 本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
2. 本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止すること。
3. 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。