処方名:葛根湯加川キュウ辛夷
読み仮名:かっこんとうかせんきゅうしんい
●ツムラ葛根湯加川キュウ辛夷エキス顆粒(医療用)は、鼻づまりを中心に、膿汁(のうじゅう)などの症状を伴うような場合に用いて効果があります。
○比較的体力があり、頭重感や肩こりを伴う方に向いています。
●鼻や喉の粘膜は、普段体力が強いときはカゼ等に抵抗力がありますが、外界の温度や湿度の変化、過労、睡眠不足や感冒(カゼ)等によって身体の調子が狂いますと抵抗力が衰え粘膜に炎症(いわゆる鼻炎)をおこし鼻がつまり、時として副鼻腔が化膿し膿汁の排出等の症状があらわれ蓄膿症となります。本剤は、これらの諸症状の改善にすぐれた効果をあらわします。
●近年、食生活や環境の変化などにより蓄膿症(ちくのうしょう)や慢性鼻炎などの鼻の病気が増えています。「鼻がスッキりしない」のは非常にうっとうしく、また辛いものです。
●本剤は、漢方の古典「傷寒論」(しょうかんろん)後漢時代収載の薬方を基本とした我が国の経験処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく顆粒剤としたものです。
●本方は葛根湯に川きゅうと辛夷を加味した処方で、処方名はこれに由来します。
●葛根湯に加川キュウ辛夷を加えた鼻炎・鼻づまりの治療薬です。
●鼻づまりが激しく、頭が重く、肩がこり、気分がイライラして落ち着かない場合に使用します。蓄膿症では、膿性の鼻汁を伴う場合に使用します。
【主治】
風寒性(悪寒)のカゼ・鼻炎
●適応症:鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎、鼻閉
次の症状のいくつかある方は、葛根湯加川キュウ辛夷が良く効く可能性が大きいです。
【効能・効果】
鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎
【成分】
葛根湯加川キュウ辛夷は、主薬の葛根をはじめ、下記の7種類の生薬からなります。
薬理的に重要な役割をする麻黄には、交感神経刺激薬のエアェドリン類が含まれます。そのほか、おだやかな発汗・発散作用のある桂皮、痛みをやわらげる芍薬、鼻の通りをよくする辛夷などが配合されています。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス4.00gを含有します。
日本薬局方 カッコン(葛根)…4.0g
日本薬局方 タイソウ(大棗)…3.0g
日本薬局方 マオウ(麻黄)…3.0g
日本薬局方 カンゾウ(甘草)…2.0g
日本薬局方 ケイヒ(桂皮)…2.0g
日本薬局方 シャクヤク(芍薬)…2.0g
日本薬局方 センキュウ(川きゅう)…2.0g
日本薬局方 ショウキョウ(生姜)…1.0g
シンイ(辛夷)…2.0g