処方名:安中散
読み仮名:あんちゅうさん
●ツムラ安中散エキス顆粒(医療用)は、胃腸を温めて痛みをとる漢方の胃腸薬で、神経の使いすぎから胃の調子をくずす方に効果があります。
やせ型、神経質な方で、食後胃がもたれて痛み、胸やけ、ゲップを訴える方に用います。
ストレスからくる胃痛、腹痛にも有効です。
●やせ型で冷え症気味の女性の月経痛に対する効果に加え、イライラやヒステリーを鎮める作用も見逃せません。
●本剤は、漢方の古典「和剤局方(わざいきょくほう)」宋代:西暦1078年収載の処方に基づいて作られたエキスを飲みやすく顆粒剤としたものです。
●中国伝統医学では、人体の体幹の部位及び生理機能を上焦(肺、呼吸器系)、中焦(脾胃、消化器系)、下焦(腎、膀胱、泌尿器系、生殖器系)に分けていました。安中とはその中(脾胃、消化器系)を安和にするという意味から名付けられました。
【主治】
脾陽型の胃痛(慢性潰瘍など)/裏寒の疼痛/胃寒(寒痛)証(胃に寒邪が侵入)
●適応症:神経性胃炎、慢性胃炎・胃酸過多症、胃アトニー、胃・十二指腸潰瘍、胃腸病、胃炎、胃潰瘍による胃痛、神経性の胃痛、胃下垂、幽門狭窄、悪阻(つわり)、月経痛、低酸症
次の症状のいくつかある方は、安中散が良く効く可能性大きいです。
【効能・効果】
やせ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、
時には胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐き気などを伴う次の諸症:
神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー
【成分】
安中散の構成生薬は、胃腸によい下記の7種類の生薬です。
胃の痛みをおさえる延胡索、炎症や痛みを緩和する甘草、胃酸を中和する牡蛎、そのほか健胃作用のある桂皮や茴香、縮砂、良姜などが配合されています。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.50gを含有します。
日本薬局方 ケイヒ(桂皮)…4.0g
日本薬局方 エンゴサク(延胡索)…3.0g
日本薬局方 ボレイ(牡蛎)…3.0g
日本薬局方 ウイキョウ(茴香)…1.5g
日本薬局方 カンゾウ(甘草)…1.0g
日本薬局方 シュクシャ(縮砂)…1.0g
リョウキョウ(良姜)…0.5g
おまとめ買いの場合は、
ツムラ5安中散 エキス顆粒(医療用)189包(63日分)をおすすめいたします。